電気学会全国大会講演要旨
4-209
燃料電池自動車の燃料電池出力と蓄電装置容量の決定法に関する検討
◎高岩 悠・能美雄貴・大野佳樹・近藤圭一郎(千葉大学)
現在,地球環境問題の悪化に伴いガソリンエンジン自動車の代替として走行時に排気ガスを排出しない燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle)が注目されている。燃料電池(FC:Fuel Cell)は一般に高価であり,出力変化が遅いなどの課題がある。その解決策として蓄電装置を搭載し,FCの出力遅れを補う。FCと蓄電装置について,従来の研究では車両の走行パターンが与えられた場合のFC,蓄電装置容量の設計法は提案されている。しかし走行パターンが与えられていない場合での各装置容量の設計法は提案されていない。そこで本検討ではFCVにおいて走行パターンが与えられていない場合の各装置容量の設計法について提案し,数値シミュレーションを用いて提案した設計法の有用性を示した。