電気学会全国大会講演要旨
4-205
高湿度下の絶縁特性測定による余寿命診断技術の開発
◎華表宏隆・占部 昇・高野哲美(富士電機)
受配電設備に対して、現有設備を出来るだけ長期運用したいというニーズがある。しかし内部絶縁物は環境や運転負荷により性能低下していくため、故障が生じない適切な更新時期を見極める余寿命診断技術が求められている。 現行手法の一つとして、最高湿度下の絶縁特性を推定し、特性低下予測から余寿命診断する手法がある。本手法は対象物の化学分析結果から統計学的に確からしい絶縁特性値と劣化傾向を推定するため、診断結果の妥当性を外部から検証不可能であった。そこで我々は、高湿度下の絶縁特性を現地測定する装置を用いて、実測値から汚損堆積と母材変質による劣化破壊の余寿命を診断する手法を開発した。