電気学会全国大会講演要旨
4-198
ネットワーク制御のためのジッタのモデリング
○村田浩紀・桂 誠一郎(慶應義塾大学)
近年,人間による作業が困難な場所において遠隔操作システムの活用が期待されている。 遠隔操作システムは2つのシステムからなり,システム間のデータを同期させる必要がある。データを送受信するためにネットワークを用いるが,より汎用性を高めるために通信の無線化が求められている。しかし,無線通信を行うことでジッタというデータの遅延時間が変動する現象が発生する。ジッタによるシステムの不安定化を低減するために,本稿ではジッタをカットオフ周波数の変動するローパスフィルタとしたモデルを提案する。また,ネットワークエミュレータを用いたシミュレーションによって提案手法の有効性を示す。