電気学会全国大会講演要旨
4-189
エレベーター扉における光学式紐状物体検出センサー
◎望月敬太・白附晶英・関 真規人(三菱電機)・村上博行・文屋太陽(三菱電機ビルテクノサービス)
エレベーター扉においてペット用リードのような紐状物体の扉挟まれ検出機能に対する要望が高まっている。本稿では、既設エレベーターへの適用も考慮し、エレベーター扉における紐状物体検出に特化した光学センサー構成を提案する。本研究では、扉当たり近傍に上下方向の検出光ビームを形成し、閉まる扉に引かれた紐によって遮光されたことを検出する方式を採用した。課題となる光学面への埃の堆積を防止するため、乗場側の敷居下部を反射面とする反射型センサー配置を検討した。このとき、ビームの通る各光学面は下方配向又は垂直であり、上方からの埃の堆積に影響されない。本構成センサーを試作・評価し、実用化の目途を得たので報告する。