電気学会全国大会講演要旨
4-180
鉄板の小型誘導加熱器の特性
◎宮村大毅・羽根吉寿正・富田英雄・高橋信雄(東京電機大学)
高い安全性や高出力などの特徴を活かした誘導加熱(Induction Heating : IH)装置は、様々な家電や産業機器に応用され、需要が高まっている。加熱対象物を加熱するのに必要な誘導コイルの形状は、リッツ線を用いた平面渦巻型が主流となっている。その一方で、平面に対してE 型やU 型のフェライトコアを用いた立体型の誘導コイルも存在するが、その適正比較や民生機器への利用はあまりなされていない。本研究では、加熱対象物である平面鉄板上に200[℃] 以上の温度領域を安定して得られる立体型コイル形状・配置を検討する。また、複数の誘導コイルを用いた小型鉄板焼器を製作し、鉄板上に得られた温度分布、コイル冷却、周囲に与える磁界の影響について考察する。