電気学会全国大会講演要旨
4-167
直並列形変換器を用いた放射状配電系統のノード電圧と線路損失抑制の同時制御
◎前川拓也・川口裕敬・竹下隆晴(名古屋工業大学)・岩月秀樹・國井康幸(中部電力)
現在,我が国の配電系統の多くは放射状系統である。しかし,太陽光発電等の分散型電源が普及するに従い逆潮流が発生している。そのため,系統の電圧が適正値の上限を超えないように電圧を制御する必要がある。また,需要家が設置した進相コンデンサによる線路の進み電流により線路損失が増大する場合があり,これを低減することが望まれる。本論文では放射状系統にUPFC を設置して,UPFCの直列形変換器で負荷側の電圧を制御し,並列形変換器で電源側の線路の無効電流による損失を抑制する制御法を提案し,小規模モデルを用いた実機検証により制御法の有効性を確認する。