電気学会全国大会講演要旨
4-162
A-NPC 3レベルインバータの中性点基準2相変調法
◎坂下賢太郎・瀧田 旭・久保田寿夫(明治大学)・佐藤以久也(富士電機)
近年、ダイオードによる中性点クランプを持つNPC3レベルインバータがモータドライブなどの用途に使われている。しかしNPC3レベルインバータは使用する半導体デバイスが2レベルインバータに比べ多く、導通損失やコストの面から中小容量装置への適用は進んでいない。そこでT型3レベルインバータに逆耐圧特性を持つRB-IGBTを双方向スイッチとして中性点に接続した、A-NPCインバータが提案されている。従来では三相のうち電圧指令が正の場合に正側と中性点とでスイッチングし、負の電圧指令の場合に中性点と負側とでスイッチングするダイポーラ変調が提案されていた。本論文ではスイッチング回数を低減させるためにA-NPCインバータに中性点を基準とした2相変調法を提案し、提案法の妥当性をシミュレーションで検証した。