電気学会全国大会講演要旨
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非接触給電に用いるTE とTT 型コアを含むコイルの結合係数特性比較
◎小島隆寛・田邊隼翔・今給黎明大・藤 清高・小迫雅裕・匹田政幸(九州工業大学)
本稿では, TEコアとTTコアについて,電磁界シミュレーションを用いて給電コイルと受電コイル間の位置ズレが発生した場合の特性の比較を行った。シミュレーションでは,ギャップ長を20 mmに固定,x,y方向にそれぞれ0〜40 mmまで変化させた。結果より,x,y方向ともに従来のTEコアよりもTTコアの方が結合係数は高くなった。また,位置ズレが発生しない条件でもTTコアの方がTEコアよりも結合係数が高くなっており,位置ズレ発生時においてもその差が変化せずにほぼ一定であることを確認できた。以上より, TTコアの方がTEコアよりも位置ズレに強く,フェライトコア使用量の点からも優れていると考えられる