電気学会全国大会講演要旨
4-153
海中での非接触給電を想定した伝送特性の検討
◎元谷 卓・佐光祐哉・鳥井昭宏・道木加絵(愛知工業大学)
日本近海の海底にはメタンハイドレートやレアアースを多く含んでいる金属鉱床やマンガン団塊などが存在する。しかし、それらの多くは、水深500m以上の深海に存在するため、ロボットに頼らなければならないのが現状である。ロボットの電力は、ケーブルもしくはバッテリーによる駆動が一般的であるが、ケーブルによる行動範囲の制限やバッテリーによる稼働時間の制限を受けることになる。本研究では、近年注目を集めている非接触給電を利用して、海中での給電システムの構築を目指す。実験結果より、海中での非接触給電を想定した耐圧ガラスを介しての電力伝送効率は、空気中・海中とほとんど変わらないことを示した。