電気学会全国大会講演要旨
4-151
磁界共振結合による人工心臓用非接触給電の高効率化に関する研究
◎勝又大介・高橋史哉・土方 亘・進士忠彦(東京工業大学)
体内植込み型人工心臓において,給電用ドライブラインの皮膚貫通部からの感染が問題となっている。解決策として,体外から体内への非接触給電が提案されている。本研究では,電磁誘導方式よりもコイル間距離を大きくできる磁界共振結合方式を用い,受電コイルやバッテリーを体に密着する必要が無い,人工心臓への非接触給電システムの実現を目指す。本報では,受電コイルの位置・姿勢変化時の伝送効率低下を補償するため,送電コイルの姿勢角を制御し,結合係数を向上する方法を提案する。本提案をインピーダンス整合と併せることで,受電コイルの位置・姿勢変化時の伝送効率改善効果を,数値的,実験的に確認したので報告する。