電気学会全国大会講演要旨
4-141
オールSiCモジュールを昇圧回路に適用した1MW太陽光発電用パワーコンディショナの開発
◎能登泰之・藤井幹介・大熊康浩・大島雅文(富士電機)
メガソーラー発電において,パワーコンディショナ(PCS)での電力損失を低減し,発電電力を増加させることは重要である。電力損失低減の方法の一つとして,PCSに昇圧チョッパを搭載し,インバータ入力電圧を高電圧に制御,交流出力電圧を高電圧化することで,出力電流を低減し導通損失を低減する方法がある。しかしながら,昇圧チョッパの適用は,チョッパ部での電力損失を生じさせ変換効率低下の要因にもなる。今回,昇圧チョッパにオールSiCモジュールを採用することで,スイッチング損失と導通損失を大幅に低減し,電力変換効率98.8%(当社従来機種:98.5%)を実現した,1MW屋内自立型メガソーラー用PCSを製品化した。本論文では今回開発したPCSについて紹介する。