電気学会全国大会講演要旨
4-136
昇降圧コンバータを多段接続した一石式部分影補償器の提案とその制御手法に関する検討
◎鵜野将年(茨城大学)・久木田明夫(宇宙航空研究開発機構)
複数モジュールの直列接続により構成される太陽電池ストリングおいて、一部のモジュールに影がかかる部分影により、抽出可能電力の大幅な低下、複数の最大電力点の発生、等の各種の悪影響を及ぼすことが知られている。部分影の悪影響を防止する種々の部分影補償器がこれまでに提案されているが、モジュール数に比例した複数個の補償器が必要であり、且つ、各補償器内では複数個のスイッチが必要となるためシステムならびに回路構成の複雑化を招くことが懸念される。本稿では、1つの補償器で複数のモジュールに対応可能であり、且つ、1つのスイッチで構成可能な一石式の部分影補償器を提案し、その補償器に適した制御手法についての検討を行う。