電気学会全国大会講演要旨
4-129
無線電力伝送システムにおける回路形式と出力電力の検討
◎岩渕大樹・亀田幸平・相知政司(千葉工業大学)
無線電力伝送技術は,携帯機器や電気自動車用の充電装置,体内埋込型機器への応用が期待できるとして,盛んに研究が進められている。しかし,共振周波数と回路形式の選定については,まだ十分な検討がなされたとは言えない。そこで我々は,電磁界解析と回路計算の組み合わせにより,3種類の回路形式の共振周波数-出力電力特性を比較し,各形式の特徴を明らかにすることで,この問題の解決を試みた。その結果,共振周波数の設定によって出力電力の大小関係が異なることを明らかにした。また,送電側コイルを分離した回路形式が,他の形式に比べて出力電力が低くなりやすい傾向があることを明らかにした。