電気学会全国大会講演要旨
4-127
誘導加熱電源に適用する擬似可変コンデンサの特性解析
◎福嶋将視・窪田祥朗(鳥羽商船高等専門学校)
強磁性金属を誘導加熱で高温に加熱する場合、電源保護のため共振を維持する必要がある。加熱時の温度変化によりインダクタンスが変化すると共振周波数が変化する。その場合、一般的に周波数制御で共振を維持している。しかし浸透深さの変化により加熱箇所が変化する問題がある。そこで、本研究では擬似可変コンデンサを用いてキャパシタンスを制御することで、一定の駆動周波数で共振を維持する回路を提案している。今回は、擬似可変コンデンサの構成の違いによる特性を数値解析と加熱実験から検証した。その結果、提案した構成の特長を明らかにした。今後はこれらの特長を活かす回路駆動方法を検討する予定である。