電気学会全国大会講演要旨
4-120
モジュラー・マルチレベル・カスケード・インバータ(MMCI-DSCC)を用いた同期電動機駆動における直流コンデンサ電圧変動幅の解析と実験
◎松井仁志・岡崎佑平・Moses Muhoro Mbugua・萩原 誠・赤木泰文(東京工業大学)
ダブルスター・チョッパセル方式のモジュラー・マルチレベル・カスケード・インバータ(MMCI-DSCC)は, 大容量・高圧の電動機駆動用インバータとして, 高速・大容量コンプレッサへの適用が期待されている。DSCCの各チョッパセルに含まれる直流コンデンサには原理的な電圧変動が含まれる。直流コンデンサの容量設計には, この電圧変動の正確な推定が必須となる。本論文は, 同期電動機駆動時の直流コンデンサ電圧波形を詳細に解析し, 電圧変動幅を理論的に導出する。さらに400 V, 15 kWのDSCCミニモデルを用いた実験より, 零速度から定格速度(1500 r/min)にわたる良好な埋込磁石型同期電動機(370 V, 15 kW, 75 Hz, 6極)の駆動特性と, 電圧変動幅に関する理論解析の妥当性を示す。