電気学会全国大会講演要旨
4-118
パレートフロントカーブを用いた単相三線式レベルインバータの効率・パワー密度比較
◎唐木隆行・伊東淳一(長岡技術科学大学)・野下裕市(東京都立産業技術高等専門学校)
近年,連系リアクトルの小型化や半導体損失の低減を目的として,系統連系インバータへマルチレベル回路を適用する手法が注目されている。これまで,マルチレベル回路の高効率化,高パワー密度化を達成する手法の一つとしてANPC(Active Neutral Point Clamp) 回路が提案されている。これに対して筆者らは,単相三線式系統に限定することで5レベル構成時にANPC回路に比べて3/4にスイッチ数を削減できる回路を提案している。本論文では,出力レベル数を5レベルとして提案回路とANPC回路の効率,パワー密度をパレートフロントにより比較する。その結果,提案回路がANPC回路と比較して同等の効率とパワー密度で設計できることを明らかにしたので報告する。