電気学会全国大会講演要旨
4-111
高分解能PWMを実現するパワーエレクトロニクス用コントローラの開発
◎柴崎正貴・野下裕市(東京都立産業技術高等専門学校)
本論文では,CPUとFPGAを1チップに集積したSystem on Chip (SoC) 製品であるXilinx社のZynqを用いることで,DSPとFPGAを併用する従来のコントローラよりも,シンプルなハードウェアで,高分解能のPWM信号を出力できるパワーエレクトロニクス用コントローラを提案する。本コントローラは,Zynqに搭載されているMixed Mode Clock Manager (MMCM)の位相シフト機能によって生成される,位相が90度ずつ異なる4本のクロックを用いることで,カウンタクロック250MHzに対して従来の4倍である2nsの時間分解能を持つ三角波比較PWMを実現している。