電気学会全国大会講演要旨
4-110
PWMインバータの出力電圧実効値
中田篤志(静岡理工科大学)・○鳥井昭宏・元谷 卓・植田明照(愛知工業大学)
PWMインバータが一般に普及している。PWMインバータの出力電圧はベッセル関数を用いて解析され,基本波成分振幅値と高調波成分振幅値が理論的に求められている。これらの解析結果の和からPWMインバータの出力電圧を求めることができるが,著者等が知る限りPWMインバータの出力電圧実効値を具体的に示した文献はないように思われる。ところで,PWMインバータがヒータ等の制御に用いられて例がある。PWMインバータの出力電圧はLCフィルタを用いて正弦波化され,負荷の駆動に用いられる。しかし,LCフィルタ等を用いない場合の出力電圧の実効値と変調率の関係は,これまでに明らかにされていない。そこで本論文では,シミュレーションによってPWMインバータの出力電圧実効値を求める。単相PWMインバータと三相PWMインバータの出力電圧の実効値,基本波成分の実効値,高調波成分の実効値について報告する。