電気学会全国大会講演要旨
4-083
電流不連続モードを有する双方向DC/DCコンバータの電流フィードバック制御
○Hoai Nam Le・佐藤大介・折川幸司・伊東淳一(長岡技術科学大学)
電流不連続モード(DCM)で双方向DC/DCコンバータを動作させる場合は,ゼロ電流期間が存在するため,スーパージャンクションMOSFETの寄生ダイオードが自然にターンオフし,リカバリ電流がほぼゼロとなる。しかし,DCMの回路モデルが非線形性であるため,フィードバック制御器の設計が困難となる。本論文では,双方向DC/DCコンバータの電流連続モード(CCM)のフィードバック制御系を基本として,DCM時にも制御器の出力を補正するだけで,CCMと同じ応答を得ることができる制御法を提案する。本手法の特徴は1サンプル前のデューティ比を利用して,DCMにおける非線形性を打ち消している。また,実機実験により,提案制御法の有用性を検証する。