電気学会全国大会講演要旨
4-075
無損失スナバ回路を用いた昇圧チョッパの電圧ストレス低減に関する検討
○仮谷太裕・芳賀 仁・近藤正示(長岡技術科学大学)
近年,車載用昇圧回路など幅広い負荷領域で動作する昇圧回路に対しソフトスイッチングを適用する研究が進められている。筆者らがこれまでに提案した回路では負荷が増加するとターンオフ時に主スイッチに大きな電圧が印加される問題あった。本稿ではこの問題を軽減する回路を提案し,実機により検証を行った。検証を行ったところ,提案回路は従来回路より出力電力500W時に主スイッチに印加される電圧を約40V低減できることを確認した。また,負荷が変化しても主スイッチに印加される電圧をほぼ一定にクランプできることを確認した。このことから,提案回路は負荷の増加によってターンオフ時の主スイッチ電圧が増加するという問題に対し有効であることがわかった。