電気学会全国大会講演要旨
4-074
磁気結合を利用した高電力密度昇圧チョッパ回路における電流不連続モードの解析
◎佐々木康雄・山本真義(島根大学)
近年,ハイブリットカーを初めとした幅広い産業応用分野において,電力変換器の小型軽量化が急務とされている。 そこで,回路の小型軽量化を実現する一手法として,磁気結合を利用した回路方式が挙げられる。 この方式により,平滑キャパシタの小型化に加えて,従来のインターリーブ方式では実現出来なかったインダクタの小型化が達成出来る。また,昇圧チョッパ回路は負荷の状態によってインダクタ電流が電流連続モード,電流臨界モード,電流不連続モードと変動することがわかっている。本稿では,磁気結合型回路である密結合インダクタ方式と疎結合インダクタ方式の電流不連続モード時のインダクタ電流解析を行い,特性及びインダクタコアサイズの比較検討を行った。