電気学会全国大会講演要旨
4-070
不連続モードで動作するPFCコンバータの大容量化に適したソフトスイッチング回路の検討
◎畑 槇吾・三浦友史・伊瀬敏史(大阪大学)
不連続モードで動作する高力率コンバータは容易な制御で力率改善を行えるが,電流ストレスが大きい。そのため,出力容量が数百W程度までの機器に用いられてきたが,最近の研究では数kWクラスのものにも採用されている。このような用途では,素子のストレスやEMIが特に顕著になるため,ソフトスイッチング化などの対策が必要となる。従来のソフトスイッチング回路では容量の増加に伴う問題が懸念されるため,大容量のコンバータに適した回路方式が望まれる。本稿では,従来回路であるZVT回路と先に提案したソフトスイッチング回路について,入出力電圧や出力容量による補助回路の特性変化を解析し,提案回路が大容量化に適していることを示す。