電気学会全国大会講演要旨
4-064
直流給電用AC/DCコンバータの高出力密度設計の検討
◎原 大介・磯 比呂志・林 祐輔・伊瀬敏史(大阪大学)
データセンタの消費電力削減を目的として380V直流給電システムの開発がすすめられ、変換器の小型・高効率化が求められている。 半導体素子性能の観点から電力変換器として電圧形が主として用いられ、双方向素子を必要とする電流形を用いた電力変換の検討は少ない。一方、半導体素子性能が向上し、半導体素子が変換器に及ぼす影響が十分小さくなった場合、変換器の性能は受動部品特にインダクタに大きく依存することから、電流形変換器を用いた直流給電システムのさらなる小型・高効率化が期待できる。 本稿では、インダクタにナノ結晶体コアを用いる場合の設計法を述べる。ナノ材を用いることで出力密度は向上できるが、変換効率が低下する。