電気学会全国大会講演要旨
4-057
直接交流変換回路を備えた瞬低補償装置
○王 啓臣・藤田 悟・山田隆二(富士電機)
本稿では、直接交流変換回路を用いて電圧安定化機能と小形化・高効率化の両方を実現可能な瞬低補償装置を開発したので報告する。 開発した装置は、3レベルPFCとインバータから構成され、インバータは、3レベルの直流電圧に加え、直送アームにより交流入力も直接、電圧源として利用する。 出力電圧指令値に応じて、スイッチングする素子を選択し、導通率を制御することで、直送、昇圧、降圧、バックアップの各動作に対応する。 また、その制御は1スイッチングパルス単位で行われるので、入力電圧の急変に対しても安定な電圧を負荷へ供給できる。 入出力電圧200V,出力1kVAの装置を試作し、所期の機能、性能を有することを確認した。