電気学会全国大会講演要旨
4-052
マトリックスコンバータの最小転流回数における入力電流高調波低減制御
◎山川智之・渡辺章太・竹下隆晴(名古屋工業大学)
商用三相交流を任意の周波数,電圧の三相交流へ変換する電力変換器として,従来のコンバータ・インバータシステムに対し小型化,高信頼化,高効率化が期待できるマトリックスコンバータが注目されている。 本論文ではマトリックスコンバータの1制御周期における三相全体の転流回数を最小の3回とし,入力電流高調波を低減する制御法を提案する。複数のスイッチングパターンが同時に成立した場合の評価法として,瞬時実効値理論を説明する。そして,実験によって提案制御法の有効性を確認する。また,最小転流回数において出力電圧高調波を低減する従来制御法と提案制御法を比較し,出力電圧高調波と入力電流高調波の関係を明らかにする。