電気学会全国大会講演要旨
4-036
制御巻線付き永久磁石同期モータに対するユニバーサルセンサレスベクトル制御の適用
◎Pisithkun Hen・平原英明・田中 晃・山本 修・荒 隆裕(職業能力開発総合大学校)
著者らは、誘導モータ(IM)と永久磁石同期モータ(PMSM)の双方に対し、共通の方法でパラメータとセンサレスベクトル制御を行うユニバーサルセンサレスベクトル制御(以下、USV制御)について検討している。USV制御の課題の一つに、制動巻線付きPMSMへの適用があり、このモータに対しては、パラメータ計測は行えるものの、低速オープンループ始動後にセンサレスベクトル制御に切り替える際、脱調してしまう課題があった。本稿では、負荷角推定器の出力にローパスフィルタを施すことで容易に前述の脱調の問題を回避し、制動巻線付きPMSMにUSV制御を適用できることを実験で確認した。