電気学会全国大会講演要旨
4-028
バッテリ電圧の変化に応じて弱め磁束制御と直流リンク電圧制御の分配量を調整するPMモータ駆動法
◎今給黎明大・匹田政幸(九州工業大学)・山本吉朗・米盛 諒(鹿児島大学)
本稿では,バッテリ電圧の変化に応じて弱め磁束制御と直流リンク電圧制御の分配量を調整するPMモータ駆動法をシミュレーションにより検討した。シミュレーション結果より,バッテリ電圧100 Vと80 Vの場合,PMモータの定格電圧付近まで直流リンク電圧を昇圧し,弱め磁束制御は定格電圧を超えないように補助的に用いるようなPMモータ駆動法が望ましい。一方で,バッテリ電圧70 V以下の場合,PMモータの定格電圧付近まで直流リンク電圧を昇圧するのではなく,システム全体の最大効率点でPMモータを駆動するよう弱め磁束制御と直流リンク電圧制御の分配量を調整するようなPMモータ駆動法が望ましいことを明らかにした。