電気学会全国大会講演要旨
4-026
低周波電流重畳によるIPMSMの最大トルク動作点の探索
◎友田侑希・久保田寿夫(明治大学)
IPMSMは,最大トルクとなる電流位相(最大トルク動作点)に電流ベクトルを制御することで,一定電流値に対し,発生トルクをより高トルク化することができる(最大トルク制御(MTPA))。最大トルク制御は,モータパラメータを直接用いる方法が一般的であるが,この方法はパラメータ変動の影響を受けやすい欠点がある。そこで筆者らは,パラメータ変動にロバストな最大トルク制御として,d軸電流に低周波電流を重畳することによって,電流の大きさとd軸電流の積および位相差に基づいて最大トルク動作点を探索する方法を提案し,シミュレーションによって妥当性を示した。本稿では,実機実験によって上記提案法の有効性を確認する。