電気学会全国大会講演要旨
4-024
PMSMの電流指令値および電流位相指令値操作型アンチワインドアップ弱め磁束制御法
◎松本 純・長谷川 勝(中部大学)
近年,埋込磁石同期電動機の駆動システムにおいて高出力密度化および高応答化の要求が高まっている。この結果,操作量飽和時における電流およびトルク制御性能改善が重要な課題として認識されている。これまでにも様々な手法が提案されているが,複雑なアルゴリズムが必要である,過電流を許容する必要がある等の課題が残っている。 そこで,本稿では電圧飽和量および飽和に至るまでのマージン量から電流指令値および電流位相指令値を変更するアンチワインドアップ弱め磁束制御法を提案する。本手法は電流指令値および電流位相指令値を変更することで,操作量飽和時においても高速な電流およびトルク応答を実現する。