4-018
大容量インダクタの損失測定における電流検出方法の検討
◎石井海吏・清水敏久(首都大学東京)
電力変換装置の高電力密度化にはインダクタなどの受動部品の損失評価も重要である。インダクタの損失計測にはBHアナライザや高精度電力計が使用されているが、数十KVAクラス以上の大容量インダクタの損失を正確に計測出来る測定器は見当たらない。その理由は、これらに使用される大電流シャント抵抗の寄生インダクタンス成分の影響で生じる振幅誤差および位相誤差が測定値に影響を与えるためである。筆者らはシャント抵抗の寄生インダクタンスの影響を除去する電流検出方法を考案し、これを用いてインダクタの損失評価を行ったので報告する。