電気学会全国大会講演要旨
2-150
Nd-Fe-B系焼結磁石における応力印加時の磁区構造変化
○竹澤昌晃・森本祐治・江島 潤(九州工業大学)・中野善和・荒木 健(三菱電機)
Nd-Fe-B磁石に、電気自動車モータ駆動時を想定した圧縮応力が付与された場合の減磁の様子を、磁区構造を観察することによって調べた。応力印加時の磁区構造変化を観察するため、試料に応力を付与した状態で保持できる治具を作成し、Kerr効果顕微鏡を用いて磁区観察を行った。保磁力と残留磁化の異なる数種類の磁石試料に100 MPaの圧縮応力を印加して観察したところ、高保磁力、低残留磁束密度の試料では、試料表面において0.2%程度の結晶粒で応力印加による減磁を観察できた。