電気学会全国大会講演要旨
2-128
磁歪材料のBH特性を考慮した振動発電デバイスの発電量の試算
◎日比野泰知・上野敏幸・山田外史(金沢大学)
我々は, 鉄系磁歪材料である鉄ガリウム合金(FeGa, Galfenol)を利用した振動発電技術に関して研究を行っている。この技術を実用化することで,電池なしで駆動できる無線センサシステムなどが実現できる。磁歪式振動発電デバイスは振動によって磁歪材料に加わる応力の変化を磁束密度の変化とする逆磁歪効果を利用して発電する。本稿ではFeGaのBH特性を利用して正確な発電量を試算し,より精度の高い設計を可能にすることを目的としている。そこでHコイル法による応力をパラメータとしたFeGaのBH特性を測定し,FEM解析により磁束密度の変化から発電量を試算し,その妥当性を検証した。