電気学会全国大会講演要旨
2-124
シアノアクリル酸エチル被覆磁性リボンを用いたアセトンセンサの高感度化
◎近藤慎二・堀内洋文・金田拓也・沓澤伸明・石井 修(山形大学)
シアノアクリル酸エチルを被覆した磁性リボンは、大気中で湾曲しアセトン雰囲気中で平坦化する。磁性リボンの長さと共振周波数は反比例するので、短縮化によって共振周波数減少量が増加すると考えられる。磁性リボンの短縮化によるアセトンセンサの高感度化を図る。 長さ25 mm(リボン25)と長さ18.75 mm(リボン18)の磁性リボンを用い、大気中およびアセトン雰囲気中の共振周波数および曲率を測定した。 リボン18およびリボン25の共振周波数および曲率はアセトン濃度の上昇に伴って減少する。磁性リボンの長さを0.75倍に短縮することで単位曲率当たりの共振周波数減少量が1.2倍となり、シアノアクリル酸エチル被覆磁性リボンの短縮化によるアセトンセンサの高感度化が期待できることを明らかにした。