電気学会全国大会講演要旨
2-118
AMRセンサアレイを用いた漏洩磁束探傷試験による鋼板の裏面欠陥検出
◎森田洪爾・塚本有哉・志賀啓秀・芳賀勇太・堺 健司・紀和利彦・塚田啓二(岡山大学)
近年インフラの老朽化が著しく,インフラ保全のための非破壊検査手法の研究開発が急がれており,鋼板内部の亀裂欠陥や,中空構造を持つ構造物の内部欠陥の有無を知る方法が必要とされてきている.我々は漏洩磁束探傷法を用いた,鋼板の裏面にあるくぼみ欠陥を検出し2D画像化するシステムの研究開発を行っている.従来の方式である,XY自動ステージによる複数回のライン測定が必要な1つのセンサーを用いた方式から,AMRセンサーをアレイ状に複数個配置することで,自動ステージによる位置決め時間を大幅に減らし,全体の計測時間を大幅に減らすことが出来るシステムを開発した.本システムの有用性を示すために,欠陥を模したテストサンプルを用いて,裏面欠陥を画像化した.