電気学会全国大会講演要旨
2-117
TMRセンサを用いた欠陥の渦電流探傷検査
◎志賀啓秀・八杉拓也・塚本有哉・堺 健司・紀和利彦・塚田啓二(岡山大学)
プラントなど各種構造物の老朽化に伴い安全面の観点から欠陥を早期発見する非破壊検査が求められている.実際の非破壊検査では放射線透過検査や超音波探傷検査がよく用いられているが,熟練者が必要であったり安全性の確保が難しかったりといった問題がある.そこで本研究では安全で扱いやすい磁気的非破壊検査である渦電流探傷検査を用いた.また低周波磁場を高感度に捉えるために検出部にコイルではなく次世代の磁気センサとして期待されるTMRセンサを用いた.測定結果は電流密度分布を画像として可視化することにより欠陥の場所だけでなく,欠陥の大きさも推定することが可能と考えられる。