電気学会全国大会講演要旨
2-111
傾斜磁界を用いた磁気粒子イメージングシステムの開発
◎田邉一博・吉田 敬・笹山瑛由・白 石・廣川愛生・圓福敬二(九州大学)
近年、磁気マーカーからの磁気信号を利用して癌等の疾病領域を高感度・高分解能に画像化する磁気粒子イメージング技術が医療診断において注目されている。本研究では、センチネルリンパ節生検への応用を想定した磁気ナノ粒子のイメージングシステムの開発を行なっている。FFP(Field Free Point)を含む傾斜磁界を用いることで空間分解能の改善を行い、FFPの位置を電気的に走査させることでサンプルのスキャンを行った。今回、深さ30 mmの位置にある、重さ100 μgの磁気ナノ粒子の検出に成功し、さらに、予想通りの半値幅を得るができた。