電気学会全国大会講演要旨
2-091
導電性高分子への神経伝達物質の注入について
○広田大貴・藤井雅治・井堀春生・全 現九(愛媛大学)
神経伝達物質はニューロン間で信号(刺激)伝達として用いられ、グルタミン酸、アドレナリン等が挙げられる。信号が前シナプスに達した時とシナプス小胞から神経伝達物質が放出され、前シナプス間隙中を拡散し、後シナプスに取り込まれ、信号が次のニューロンに伝えられる。導電性高分子はドーパントの注入と放出が容易にできるので、ドーパントとして神経伝達物質を用いればシナプスの働きを実現することが出来ると考えられる。今回導電性高分子の放出と注入を神経伝達物質のL-グルタミン酸を用いて行い、その注入について調べた。 調べる方法として、導電性高分子に対して対向電極として金属を用いて、その中間に導電性高分子やNi板を設置し、電位勾配を用いて中間の導電性高分子やNi板にドーパントを注入する。 この結果導電性高分子やNi板の端から色変化が起き、注入が起きていると確認できた。