電気学会全国大会講演要旨
2-088
負極炭素材料の異なるリチウムイオンキャパシタの充放電特性
○澤 直樹・石川智也・熊谷誠治・佐藤正志(秋田大学)
リチウムイオンキャパシタ(LIC)の充放電特性は,正負極材料,電流密度や動作電圧範囲など様々なパラメータに支配される。本研究では,正極活性炭を1種類に固定し,負極炭素にグラファイトまたはハードカーボンと異なる材料を用いたLICの容量を測定し,負極炭素材料の違いがLICの充放電特性に与える影響を調査した。その結果,グラファイトは第500サイクル付近までは高い容量を維持していたが,サイクル数が増加すると容量は急激に低下した。一方で,ハードカーボンは繰り返し充放電において,リチウムの挿入・脱離に対する耐久性が優れるため,サイクル増加に伴う容量の低下を抑えることができた。