電気学会全国大会講演要旨
2-087
もみ殻活性炭のリチウムイオンキャパシタ正極としての性能
○熊谷誠治・澤 直樹・石川智也・佐藤正志(秋田大学)・田島大輔(宮崎大学)
リチウムイオンキャパシタは,有機系電解液中のリチウムイオンおよびアニオンを吸脱着する活性炭を正極に,リチウムイオンを吸蔵脱離できる炭素系材料を負極に用いるハイブリッド型のキャパシタである。もみ殻活性炭のリチウムイオンキャパシタの正極材料としての性能を,同程度の比表面積を有するマイクロポーラス活性炭と比較しながら評価した。大きな充放電電流であっても,もみ殻活性炭の有するマイクロ・メソポーラス構造に起因して,静電容量が高く維持された。ゆえに,もみ殻活性炭は十分にリチウムイオンキャパシタの正極材料として使用可能であることが明らかになった。