電気学会全国大会講演要旨
2-064
中空ガラス粒子充填エポキシ樹脂の部分放電開始電圧の測定
◎堀 貴文・柳瀬直人・小迫雅裕・匹田政幸(九州工業大学)・和田純一・岡部成光(東京電力)
現在、機器の更なる小型化や高電圧化のためには新たな絶縁材料を用いた電界設計が求められている。そのため、機器内部の絶縁スペーサ部の比誘電率制御は重要であり、ポリマー系ナノコンポジット材においては比誘電率を低減することで、部分放電開始電圧(PDIV :Partial Discharge Inception Voltage)の向上が求められる。本研究はエポキシ樹脂に多数の中空ガラスビーズを充填させた試料を用いて中空ガラスビーズ中で発生するPDのPDIV測定が目的である。今回、交流電圧にてPDIV測定を行ったので報告する。