電気学会全国大会講演要旨
2-039
絶縁紙‐液体窒素複合系の絶縁破壊に及ぼす絶縁紙の透気度の影響
◎北川雄太・川島朋裕・村上義信・長尾雅行(豊橋技術科学大学)
将来の電力増大に応えるコンパクト大容量ケーブルとして、高温超電導ケーブルの研究・開発が各所で進められており、それらの絶縁方式には、従来のOFケーブル技術の延長である、絶縁紙‐液体窒素複合系を用いている。これより、用いる絶縁紙の物性値を変えることで、絶縁性能の向上を期待できる。よって今回は、異なる厚さ、密度、および気密度を有する4種類のクラフト紙を液体窒素中に含浸させた場合の絶縁破壊特性を求めた。また、破壊試験に用いる電界の極性を変えることにより、その違いが破壊特性に与える影響を調査した。