電気学会全国大会講演要旨
2-032
不平等電界下の空間電荷分布の変化とエポキシ樹脂の劣化に関する考察
○藤井雅之(大島商船高等専門学校)・西中浩二(九州工業大学)・福間眞澄(松江工業高等専門学校)・村上義信・長尾雅行(豊橋技術科学大学)
絶縁材料中の異物やボイドは不平等電界の原因となり,部分放電やトリーイングなどによる絶縁性能の劣化を招く。このような絶縁劣化には,電荷の挙動が影響していると考えられることから,不平等電界下で絶縁破壊に至る過程の空間電荷分布の変化を測定できれば,劣化診断に関する有益な情報が含まれている可能性が高い。本研究では,線-平板電極を構成した試料に交流高電圧を印加し,不平等電界下においてエポキシ樹脂の絶縁劣化と空間電荷分布の変化について調査した。