電気学会全国大会講演要旨
2-008
テラヘルツ分光測定によるエチレン酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル量推定
◎井筒智之・小松麻理奈・大木義路(早稲田大学)・水野麻弥(情報通信研究機構)・中村孔亮・千綿直文(日立金属)
酢酸ビニルを12〜60%配合したエチレン酢酸ビニル共重合体のシートに対してテラヘルツ時間領域分光及び遠赤外分光を行い、酢酸ビニル量を推定できるか検討した。その結果、酢酸ビニル量の増加に伴い大きくなるピークが2.5、6.7、11〜17、17〜20THzに現れる。これらのピーク強度は酢酸ビニル量にほぼ比例している。この比例関係より、エチレン酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル1kg/m3当りの積分吸収係数を導出することができ、本手法が酢酸ビニル量推定に有効であることが分かった。