電気学会全国大会講演要旨
2-004
薄葉試料を用いたポリイミド中の電気トリー観測
◎長尾峻介・村上義信・川島朋裕・長尾雅行(豊橋技術科学大学)
電気絶縁における長期信頼性を左右する要因の一つに電気トリーがある。ポリイミドは高耐熱性を有する高分子絶縁材料として注目されているが、そのトリーイング破壊に関する研究はほとんど無い。本研究では、ポリイミド中のトリーイング観測を可能にするための薄葉試料を作製し、交流ランプ電圧を印加することによって、ポリイミドのトリー開始電圧を測定した。その結果より、ポリイミドのトリー開始電圧は33 kVrms以上と推定でき、エポキシの5.5~6.4 kVrmsに比べ、約5倍以上と非常に高いことを見出した。本研究により、ポリイミド中のトリーイング観測が可能となり、エポキシ中のトリーとの違いが明らかになった。