電気学会全国大会講演要旨
1-088
開放端磁場による超音速電離希薄アークジェットプラズマ(2)電子電流の検討
◎Ampan Laosunthara・赤塚 洋(東京工業大学)
本研究では風洞実験の結果に基づいて数値的研究を行った。超音速イオン流は磁気ノズルを通り、加速が確認された。熱膨張と磁気的効果によるものであった。しかし、開放端磁場以降、流体計算は実験と不一致である。粒子として模擬する必要があった。粒子法で背圧がプラズマに与える影響を調べた結果、イオンと中性粒子の速度は同じ傾向となるのに対して、イオンと中性粒子温度がかなり異なる。さらに電場について計算すると以前に報告した0.3倍の背圧のとき、大きな電場があった。しかし、イオン速度が減少した。その理由はイオンと電子の速度差(電流)なしという仮定である。そのため、電子の運動方程式と連続の式を用いて、検討を行うのが今後の課題である。