電気学会全国大会講演要旨
6-305
ポリマー形送電用避雷装置に適した高耐圧素子の高性能化
◎堀口 匠・春日靖宣・安食富和・安藤秀泰(東芝)
近年、軽量で安価なシリコーンポリマー材料を適用したポリマー形送電用避雷装置の普及が進んでいる。また、現在の送電用避雷装置は、万一避雷装置が過大な処理責務を受け、短絡状態になった後も再送電が可能な気中ギャップ付避雷装置が主流である。ポリマー形避雷装置は、内部要素である電流―電圧非直線抵抗体(ZnO素子)に直接シリコーンポリマー材料をモールドするため、その構造は積層するZnO素子の形状に依存する。このため、ZnO素子の細径化は避雷装置の小型化の有効な手段である。今回、ギャップ付ポリマー形送電用避雷装置への適用を目的として、非直線性と耐量特性の改善に特化し、高耐圧素子の細径化を実現した。