電気学会全国大会講演要旨
6-297
ファスナ付CFRP供試体への雷撃試験におけるスパーク発光の分光測定
◎松下敬一郎・淵崎貴之・佐竹昭泰・大塚信也(九州工業大学)・西 孝裕樹・藤田博康・藤澤 浩(富士重工業)
筆者らはこれまで、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)を用いた次世代航空機の耐雷技術開発の一環として、ファスナと呼ばれる金属製ボルトが取り付けられているCFRP供試体を対象に、ファスナ周辺でのスパーク現象の検出、評価技術を研究している。これまで、直撃雷と間接雷試験において、ファスナ周辺からのスパークを光学測定技術を用いて検出し、そのエネルギーを評価しているが、スパーク発光の波長成分は不明であった。 本論文では、分光器を用いて間接雷試験におけるCFRP供試体のファスナ周辺からのスパーク発光の分光測定を行った。また、その結果から、黒体放射の温度推定を行った。