電気学会全国大会講演要旨
6-296
ファスナ付きCFRP供試体の間接雷および直撃雷試験におけるスパークエネルギーの非接触評価
◎淵崎貴之・松下敬一郎・大塚信也(九州工業大学)・西 孝裕樹・津端裕之(富士重工業)
現在、軽量で強い機械的強度を有するCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を用いた次世代航空機の開発が行われている。CFRPにファスナと呼ばれる金属製ボルトが取り付けられている場合、雷撃時にファスナ周辺でのスパーク発生は許されない。そのため雷撃試験におけるスパーク発生の検出と評価技術は重要である。筆者らはこれまで、ファスナ付きCFRP供試体の直撃雷試験において、スパークのエネルギーを発光強度測定に基づき非接触で行えることを示している。。本論文では、間接雷試験に本手法を適用し、間接雷試験における供試体両面でのスパーク現象の検出とともに、そのエネルギーと発光状態の関係を評価し、直撃雷試験の結果と比較検討した。