電気学会全国大会講演要旨
6-293
自己磁界型磁気駆動式断路器に対する一考察
○森山智広・浜館良夫・額賀 淳・井波義昭・廣瀬 誠・六戸敏昭(日立製作所)
SF6ガス中での断路器開閉時のアークによる電極損耗を抑え,長期に亘る高信頼性を維持する方法のひとつとして,アークを回転駆動させて短時間で消弧する電極がある。本報告では,簡易な構成でアークの回転駆動が可能な断路器を提案し,断路器ループ電流遮断試験に適用した。断路器の可動子は,先端から順にC字状のリング型電極,スリット,中空円筒電極の構成とし,リング型電極と中空円筒電極は通電ロッドで導通させた。上記を基本とし,リング型電極を軸方向に二層化して電磁力を向上させた構成についても評価した。その結果,二層化電極では従来の並切り方式と比較してアーク時間,および電極損耗を約1/10に抑制できることがわかった。