電気学会全国大会講演要旨
6-290
電流低下率が及ぼすベース電流時のジュール加熱とアーク温度
◎鈴木大智・岩尾 徹・湯本雅恵(東京都市大学)
遮断器において,様々な電流低下率を変化させた時における残留温度が及ぼす遮断への寄与の知見を得るため,ベース電流時のジュール加熱とアーク温度に着目した。また,電流を急峻に低下させたときは電界が低下するとの仮説が立てられるため,この仮説の実証をする知見を得るため計算を行った。結果として,電流低下率が大きくなるとベース電流時のジュール加熱は低くなり,アークは高い導電率の状態である高い温度で存在した。したがって,電流低下率が大きくなると,ジュール加熱は低下するが,アーク温度は定常電流時よりも高い状態のため電界が低下するという結果を得ることができ,本論文の仮説を実証する知見を得ることができた。